最近は車両販売をあまりせず修理預かりの車両をひたすらこなしてたのですが、お客様からオーダーでZX-6Rを探してほしいと依頼受けたので探してきました。
状態はかなり良い方だと思いますが、その分お値段も…
KRTカラーがご希望だったのでちょうどいいのが見つかってよかったです。
てっきり自分は40周年記念モデルのZXRカラーとか人気なんだろうと思ってましたが、そのお客様はまだ２０代前半の方なので「ファミリーマートにしか見えない」と全く関心を示してませんでした(笑)
確かに言われてみれば、まんまファミマなんですよね…。
寒くなってきたせいか、最近多いのはバッテリーのトラブル。
それも普通に電圧降下してるならわかりやすいのですがね…
お客さんからの電話で「電圧は12.5Vくらいあるのにセル回すとエンジンかからない」と。
実はバッテリーの良否判断は電圧だけではわかりません。
電圧ってのは簡単に一言で表せば文字通り「電気を送り出す圧力」です。
ただ、いくら圧力があっても肝心の電気容量が少ないと…
バイクのバッテリーは12V。これは皆さん後存じの通り。
では、1.5Vの単三乾電池を直列に8本繋いで12Vのバッテリーとしてセルモーターを回せるか？と考えてみてください。
…なんとなく「それは無理そうじゃない？」くらいはわかると思います。
セルモーター回すの必要な電流ってリッタークラスだと100Aくらい必要なんで、トイレ流した時の水量でどんな圧力かけても粉ひき水車は回せないみたいな話です。
実際にバイク屋だと、テスターは当てますがセル回した時の電圧降下を見たりします。
新品の元気なバッテリーだとセル回した瞬間でも11V前後までしか下がりませんが、弱ったバッテリーだと静止時の電圧は12V以上あっても、負荷を掛けたら10V切ったりします。
近年はFI化によって燃料ポンプやインジェクターやECUなんかも電気食いますから、セル回した時の電圧降下で燃料ポンプを十分に回すだけの電圧を確保できない状態はあったりするかもしれません。
この場合、キーONにしたときにはポンプ作動音がするんで紛らわしいですが。
この前、当店に入ってきたZRX1200ダエグも出先でセルが弱くなってきたと運び込まれましたが、ジェネレーターからの発電はしてるし電圧も１２Vある。
ただ、セル回してもかからないので当店にレッカーされてきました。
あれこれ検査して「新品バッテリー積んでみようか」と買って交換したら一発始動。
KTM690デュークの人も似たような症状でしたが、充電で普通にかかりそうでしたし、あれも新品変えたほうが良いです。
あと珍しい車両の買取をしました。
ハーレーのFXSTS1340 スプリンガーソフテイル。
知り合いの板金塗装屋さんの所のお客さんで、売却を委託されてたようなんで以前に車体だけ見に行ったんですけどね。
車体番号が１HDから始まる車体なんでアメリカ仕様車の並行輸入ですな。
１HDはアメリカ国内。５HDだと日本や欧州向けに製造されたモデル。最近だとXG750とかみたいにインド生産でMEGなんてのもあります。よく勘違いで「５HDはアメリカで生産してない」と思ってる人もいますが、あくまで仕様地が違うだけで生産はアメリカです。というか製造工場も車体番号で分かります。シリアルナンバーの一つ前のアルファベットがBならペンシルバニア州ヨーク、Cはミズーリ州カンザスシティです。ここがDとかNだとブラジルとかインド生産。
並行輸入のハーレーだと車検証の型式の欄が「不明」になってたりします。
自分はハーレーの修理はしますが専門店でもないの為それほど詳しくないのですが、ここが並行輸入だと相場が若干変わったりします。
日本国内でディーラー販売されてるハーレーのソフテイルはは基本的に５HDですし。
ただ、中にはコダワリ強いハーレーマニアもいて「アメリカ仕様のハーレーが良い」なんて人もいたり。
「買い取れるか？」と聞かれて買取はするけれど、正直エボリューションエンジンのソフテイルの相場は自分にも詳しくわからないので、以前見た時は「専門店で査定してもらう方がウチより高い値段付けると思う」と引き揚げずに帰ったのですが、それから半年、オーナーさんが面倒くさがりなのか結局そのままで再度呼ばれて買い取る事に。
さすがにウチの店で売るには客層が違う気もするし、なにより修理車で混み合ってる店内にコレをいつまでも置いておくのは邪魔でしかないので、業者オークションに出品かなー。
いや、店頭で売る方が高く売れるのはわかってんですけどね。もっと大きな店なら考えますけど…。
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