キャリパーサポート作成

作業日誌 日々の出来事

GW連休なんてものもなく、ひたすら預かり修理車両を終わらせて納車し続けてたら、気付いたら販売車両が全部売れて無くなってました。
レブル250も売りに出してたんですが、ウチの店舗の2階の事務所の方が買っていきました。
何か売り物を仕入れてこないといけませんが、今それどころじゃないくらい作業に追われてます。

とはいえ、基本的に来た仕事は断らないスタイルを続けられる限りは続けたいので、何かお困りの際は遠慮なくお電話ください。

現在、ちょっと珍しい依頼と言いますか、ビラーゴ250のガーターフォーク取付と、それに伴うキャリパーサポート作成をしております。

いや、最初は舐めてました。
ガーターフォークはお客さんの持ち込みなので、ステム周りのオーバーホールと同時に組んだのですが、キャリパーが当然そのままじゃ取付できないと。
「じゃあガーターフォーク作ってるメーカーから出てるだろう」と思いきや、そのメーカーさん閉業してました。

これは困った。
社外の他のキャリパーサポートでもつかないか色々調べたけど、もう無理そうなので「いっそ作ってしまえばいい」という結論に。

もちろん当店には金属加工用の機械も無く自作は無理なので、金属加工溶接をしてくれる職人さんを入間で見つけまして依頼。

とはいえベースになる形が無いと図面すら引けないので、小中学校と図工だけは5だった自分の方で発泡スチロールで模型を作りました。

爪楊枝で二枚を貼り合わせて大体のイメージを作りました。寸法やピッチも一応測りましたが、素材が発泡スチロールなんで穴位置もズレるしセンターも出てないので仮数値です。
これを写真と一緒に持ち込んで図面を引いてもらいました。

次に送られてきた図面から厚紙で型を切り出して穴位置を合わせてみる。

パッド理想位置でバイス固定して寸法を測ってみて、今度は厚紙よりたわまないアクリル板で切り出してみる。

ちょっとズレてるかな?

フロント側の穴位置を理想位置にすると結構ズレるので、このデータをもとに図面を再度書いてもらう。
修正案の図面から再度アクリル板で切り出して当ててみる。

位置は良さそうだという事で、今は作成に入ってます。
完成品はもう少し̚カド落としたり無駄を削ぐ感じに仕上げるとの事なので、そこはお任せです。

以前からパーツの持ち込みは受け付けてるのですが、最近多い事例をいくつか。

まず多いのが、持ち込みパーツの不適合です。
Amazonとかで安い中華製パーツなんかを買うと頻発するんですが、それ以外に「お客さん自身が年式や型式を間違えてる」のパターンも多いです。
チェーンとスプロケを持ち込んだはずが、チェーンのサイズやリンク数が足りないとか。

結局は安く上げるつもりで持ち込んだのに無駄なパーツ買って高くつくパターンが意外と多いです。
ウェビックとかプロトやアクティブなど二輪パーツを扱ってるサイトなら車種で検索出来たりするんですが、Amazonとかヤフーショッピングとかだと意外と罠があったりします。

持ち込みパーツが取付できないと、最悪のケースは「パーツはつかなかったけど作業はしてるので工賃だけかかる」というケースが出てきます。
多くのバイク屋さんが持ち込みパーツの取り付けを断る理由はこういうところにあって、頼まれて作業したらパーツが合わず元に戻したけど、お客さんはパーツ取付できてないのに工賃払うのを嫌がるという事例が過去には何度かあり、ショップとしては「ウチが注文したパーツ間違えたならウチの責任だけど、それお客さんが持ってきたんだし無料で作業はできないよ」なんですが、お客さんとすれば「箱開ける前に教えてくれれば返品できたのに」みたいな。

そういうトラブルを何度か経験したショップが「ウチで買ったパーツ以外は断る」という方針に転換するのも無理からぬことでもあります。

当店でも過去何度かありましたし、外から見ただけで合わなそうなのは事前に指摘できますが、車体に合わせてみたら穴位置がずれてるとかは開けてみないとわかりませんしね。
以前も大阪かなんかのバイク屋さんのオリジナルパーツのバックステップをを持ち込んできて、合わせてみたらどう考えてもステップのボスとインナーブッシュの径が違うので二度手間になったことがあります。

パーツ持ち込むときはくれぐれも気を付けましょう。

関連記事

この記事へのコメントはありません。

カレンダー

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031