雪でお客さん来なくても仕事はあります

販売より修理がメイン業務の当店なので、預かってる車両は常にある状態だと天気悪くて来客なくても作業はあるんですな。

CBR250Rのクラッチ滑りという依頼を受けたんですが、走行距離が1万キロちょっと。
そんな距離で滑るかな?とも思ったんですが、最初に気付いたのがクラッチレバーの遊びがほとんどなかったこと。
これだと指かけながら走ってたりすると常に半クラ気味なんじゃないかな?と。
購入店で納車されてまだ数日だそうなので、そのショップが保証するとの事で請求はそちらに回してほしいとか。
まぁこの業界で購入店が遠方だとか通販で買ったみたいなケースだとよくある対応です。
ウチに過去入ってきた修理車両でも5台くらいは購入店が遠方でウチで直して請求書FAXしたケース有りますし。
まぁ仮に自分だったら関東圏なら自分で引き揚げに行って直す方を選びますけど。

納車されてまだ数日なのにオイルが真っ黒け。説明のために慌てて写真撮りました。
納車整備でオイル替えてるはずなのに200キロくらいでこの汚れなのは確実にクラッチプレート焼けてるなと。

すげーなー。1万キロとは思えない焼け方だ。
スチールプレートも完全に熱入ってる。

でもそれより気になったのはクラッチスプリング。

全部で5本あるんですが、左の2本は元からついてたスプリング。
右の2本は新品です。

最初に手で持った時に「あれ?短くね?」とすぐ気付くくらい目に見えてヘタってる。
ちなみに1万キロ程度の走行で、ここまで目で見てわかるくらいにスプリングがヘタるのは稀です。
大体ノギスで計測して「ちょっと新品よりヤレてるねー」程度はよく見ますけど。

スプリングがヤレたら当然プレートの圧着は弱まるんで滑りやすくはなる。
問題はその原因かなぁ。

レバーの遊びを詰めたまま走ってたら有り得るかも?
もし販売したショップが納車整備時にレバーの遊び調整をし忘れたなら別として、お客さんが自分でレバー調整して遊び詰めたのならショップの責任じゃないような気がしなくもない。
一応、購入店さんには開けた結果と写真を見せて、レバーの遊びについて聞いてみたけど、納車前にレバーの遊びは適正に調整したとの事なので、お客さん自分で調整し直して遊びをなくしただろうなと。
ただ、そのショップさんも無駄にお客さんと揉めたくないし今回は保証修理にして、遊びについては説明したうえでマーキングもするとか。

レバーに限らず機械ものにはクリアランスとか遊びって大事ですという話。

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