RD250のシリンダー組み上げ

作業日誌 日々の出来事

なんかずっと雨続きですな。
バイク屋は雨の日はお客さん来ないんですが、お客さん来なそうな日にはちょっと溜まってる作業に手を付けられる日でもあるわけです。

もう先月に内燃機屋さんから返って来たシリンダーとピストンを「近いうち組もう」と言いつつ、車検や点検やタイヤ交換などの日常業務に追われて手付かずだったRD250。
ホントはこれだけじゃなくオーナーさんから納期は気にしないという言葉に甘えて長居してるカバルケードとかSDRといった長期入院車両も進めなくてはいけないんですが「手が空いた時に進めよう」と思いつつ数ヶ月。

最近薄々気づきました…

多分ですが、この感じで仕事受けてたら「手が空くとき」なんて当分来ないな、と。
大変ありがたい事にオープンして1年半でだいぶ周知されてきたのか、お仕事は切れずに入ってくるので、どこかで無理矢理ねじ込まないと終わらないなーと。

一般的な依頼とは別にフレーム塗装したからエンジン載せてくれとか、15年動かしてないバイク動かしてくれとか、レース仕様車に社外の鍛造ピストン組んでくれとか、明らかに普通のバイク屋さん断られる仕事もご相談受けてたりするので、ちょっと本気で長期預かり車両を片付けようと思います。

その手始めとしてこれですな。

シリンダーがご臨終してたので内燃機屋さんでボーリングしてもらい2サイズオーバーのピストンと一緒に戻って来てました。

これを組んでいきます。

どうも元から1サイズオーバーのピストンが入ってたようでして、内燃機屋さんがボーリングした時に合うピストンも探してくれました。
コイツをコンロッドに組んでいきますが、ピストンクリップはめる時は要注意ですな。
クランクケースに落とすとかどっか飛んでくとか、何気にオイルで手が滑ると起きがちです。

あとはシリンダーはめていくだけですが、2気筒でしかも独立シリンダーなら簡単なもんです。
ただ、油断するとピストンリング引っかかって折れたり変形したりするので、ここは急がば回れで慎重になるべきところでもあります。

お客さんが事前にガスケットのセットを持ってたので遠慮なく使わせてもらいます。

片方すんなり入りました。

もう片方入れた所で写真撮ったつもりが、何故か保存されてなかったのでいきなり完成まで飛びます。

オイル塗って組み付けてますが、一応最初は混合ガソリン作ってキャブに入れておく。
2ストはオイルポンプがホースの中を圧送されてくるまでの間ちょっと怖いし。

あとは天気良い日に試乗してから、場合によってはキャブのジェットの変更も必要かもしれない。

とりあえず長期預かりの中で一番ライトなやつが片付きました。

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