メカニカルシール圧入には…

作業日誌 日々の出来事

最近はおかげさまで整備依頼の車両が増えて来て忙しくさせてもらってるのですが、そんな中で冷却水漏れのNINJA650なんて車両が入庫してました。
最近のカワサキ空冷車には結構多いトラブルで、メカニカルシールのシャフトがサビて漏れてくるケースです。

忙しいとつい写真撮るの忘れてしまいますが、とりあえずウォーターポンプをバラしてメカニカルシール取り付けた直後です。

で…このメカニカルシールってのはケース側に圧入されてたりするので、本来なら外す時はプーラーを使い、圧入するときはメカニカルシールインストーラーという専用工具がちゃんと存在します。
ところが、そう都合よくそんな特殊工具なんか持ってないって事も多く、自分も実は持ってません。
ですが、無ければ無いで何とかなるもんで、自分は長年こんなの使ってます。

ホームセンターとかの水道管とか配管コーナーで売られてる塩ビのパイプです。
車種によってサイズは何種類かあるメカニカルシールですが、ホームセンターのこれはサイズもたくさんあるし値段も100円程度なので自分は3サイズくらい工具箱に入ってます。
これをメカニカルシールに当てがってプラハンで斜めに入らないように軽くコツコツ叩き込む方法で今まで不具合なく使えてます。
サービスマニュアル的には叩き込みダメなんですけどね、ダメな理由さえ理解した上で注意してれば支障ありません。

ちなみに小排気量車のフロントフォークでオイルフォークとかだと市販のシールインストーラーが大きすぎて使えない時とかありますが、そんな時も塩ビのパイプは重宝します。
削って加工するのも簡単だし、何より安いので。

最近お店に修理依頼来るお客さんで地味に多いのが、メルカリとかヤフオクでバイク買って整備を当店に依頼していただくケース。

実はオープン当初は我がプライムガレージも「今の時代はネットで車体を売る方が市場は広がるかな」なんて思った事もあり、お試しで1~2台出品してみた事もあるのですが、やっぱり売りっぱなしよりは、なるべく現車を確認してもらいながら細かい状態とか説明した上で、整備して納車する部分とかの打ち合わせもしながら販売したいなーという自身のスタンスもあり、現在はなるべく来店して車体確認していただいた上で販売する方針に戻りました。

なので今まで販売したお客様は市内や近隣のお客さんだけなのですが、やっぱり近い方が何か不具合とか困った時に引き揚げにいけたり手助けできる事が多いんで、バイクはなるべく自宅の近くでアフターケアできる店で買うのをお勧めします。
ショップによっては他店や個人売買で買った車両の整備を断るショップもありますし、長く業界にいる身としては断る理由も理解できたりするのですが、とりあえずプライムガレージでは「できる作業は全部やる」「決して安くはないけど良質な車両を売る」をコンセプトに営業してますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

ただ、現状ちょっと混みあってるので若干お待ちいただくかもしれませんが。

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