GB250クラブマンのカムシャフトが…

作業日誌 日々の出来事

先日、GB250のお客様から「エンジンから結構な音がする」と電話いただき、とりあえず現車を確認させてほしいと店まで乗ってきてもらったんですが、なんかもうホンダとは思えないくらい異音が酷い。

聞いた感じ「ヘッド周りだろうな」とは思いつつ、タペットクリアランスが広がっただけじゃここまでひどい音はでないかな?と。
他にも原因があるんだろうと、とりあえずヘッドカバーを外して確認するところから。

とはいえクラブマンなんてもう20年以上も前のバイクなので、当然ながらエンジン内部の部品は生産終了になってるものが多い。
原因が分かったとして、どこまで修理可能かどうか。

ヘッドカバーを開けた瞬間、とりあえず第一印象は「オイル管理悪いかな?」と。


で…どれどれ?タペットのクリアランスは…とロッカーアームを触ろうとした瞬間に我が目を疑いました。

カム山が…土手の部分だけ残してゴッソリ削れてる。

インテークの奥のカムもダメかな。

というか、こんな目に見えて2㎜くらい山が無くなってたら、当然クリアランスは開きまくるしバルブタイミングもバルブのリフト量もメチャクチャになりそうだけど、これでもエンジン止まらないんだからホンダすごいな。
まぁ旧木川2バルブあるから片方生きてれば…って、もう片方も目に見えてヤバいけど。

当然新品のカムシャフトなんか出ないので、お客様に相談して中古のカムシャフトをヤフオクで見繕って買う。
そして問題はこのカム山が当たってたロッカーアームの方。

写真じゃわかりにくいですが指で触ると明らかに段付き摩耗しててこれは使えない。
とはいえ、こちらも生産終了なうえに個別じゃ中古も出てない。ヘッド一式みたいなのは売ってますが高いし。

どうしようか思案した末、とりあえずカムが当たる面だけキチンと出てれば問題ないだろうとリューターとベルトサンダーで自分の方で加工修理してみようと。
肉厚は余裕あるし、どうせ使えないロッカーアームだし。

とりあえずインテーク側の2つを削って磨いて面を出してみたけど、あとはペーパーで仕上げれば問題無さそう。
カムシャフトが届いたら組んでみて異音チェックですな。

自分で言うのもなんですが、少なくとも狭山市の市内のバイク屋さんで今現在クラブマンのエンジン修理を受け付けてくれるショップなんて、おそらくウチくらいじゃないでしょうか。
近年じゃディーラーもキャブ車を受けなくなったと聞きますしね。

自分は古い方がむしろ過去に触り慣れてるせいか気楽ですけど。
部品さえ出てくれるなら(笑)

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