まずはこれを見て頂きましょう。
中華バッテリーがパンパンに膨らんでおります。
バイクのエンジンにはジェネレーターという発電機が回ってますが、ここで発生する電気は交流で電圧も数十ボルトとかあります。
これをレギュレートレクチファイアというパーツで直流整流して電圧を14V台に抑えてバッテリーを充電します。
レギュレターとレクチファイアは大昔は別だったんですが現在は合体して一つになりました。
で、このレギュレターがパンクすると、12Vのバッテリーに大量の電流が流れ込んで過充電になり、最後にはバッテリーが「いい加減にしろコノヤロウ!」と怒り始めてパンパンになります。
いよいよパンクすると爆発してプライムガレージがグランドゼロ化して狭山市が消滅……なんてことはないんですが、まぁ希硫酸が詰まった箱がパンクするので、とっても悲しい事が起こります。
ちなみに、これ偶然中華バッテリーですが、別にバッテリーの性能ではなくレギュレターが壊れたらバッテリーが国産だろうと同じ症状が起こりますが。
しかし、今週は忙しかったなー。
普段あんまり次々とお客さんが来るような店では無いんですが、今日は同業者からの委託整備が来たり250㏄探してるお客さんが同じ時間にバッティングしたり、預かってるXJRのお客さんが様子見に来たり、普段は店の裏に駐車場を2台借りてて片方は店の軽トラ停めてるんですが、軽トラを店の前に移動して2台空けておいたのに時間帯が被って停められないお客さんが出たり…。
ひと段落ついたころに以前から捜すの頼まれてた車両の現車確認のお客さんが来て、無事に一台成約していただいて、あれこれやってたら時計は15時過ぎてて昼飯まだ食べてなかったみたいな。
中古車探しに来店するお客さんが今週は結構いたのですが、なんせ整備車両で一杯で売り物の在庫がほとんど並んでない有様でご迷惑おかけしてます。
年明けに開業準備してる時は「在庫は10台くらい置いて、修理や整備車両で預かる分で5~6台かなー」なんて店の床面積見ながら考えてましたけど、現状は逆転してます。
最近は在庫車両が売れるケースよりも、お客さんの欲しい車種と予算を聞いて、それに合わせて仕入れてくるというスタイルになりつつあります。
現在も2名、連絡先を頂いて自分の方で探し次第ご連絡して現車確認をしていただく予定のお客さんがいたり。
そんな感じで作業はあまり進んでないのですが、それでも待たせてるお客さんもいるので今日はGSX400カタナのキャブ開けてました。
長く動かしてなかったせいでエンジンかからなくなり、ご自宅まで引き上げに伺って入庫。
車検も切れてるので同時に車検も取りますが、まずはエンジンかからないと話にならない。
予想よりキャブの中が腐ってたりなんて事はなかったのですが、キャブのフロートチャンバーの中にサビが溜まってますな…
ガソリンタンクの中がサビてたんで予想はしてましたけど。
ヒアリングの段階でキャブのオーバーホールも視野に入れて欲しいというお話しはさせて頂きましたが、本来ならゴム製品であるフロートバルブなんかは全交換です。
ただ…スズキの場合はフロートバルブとフロートが一体型で値段がクソ高いです。1個4000円くらいします。
4気筒なので16000円ですな。
他のメーカーだとフロートバルブだけで出るんですけどね。ヤマハなんかはバルブとバルブシートのセットだったりしますが、それはまだ理屈は分かるんですけど、なんでスズキはフロートもつけてしまったのか?(笑)
キャブのオーバーホールと車検取得で合わせると10万近くになるし、とりあえずお客さんに進捗電話で相談して、フロートバルブはチェックして使用可能なら再利用する方向にしました。
整備する側としては全部交換したいところですが、お金出すのは自分じゃないので相談しながらですね。
さすがにOリングやパッキンは再利用する気にならないので換えますけど。
タンクのサビはどうにかしないとなー。サビ取りしてコーティングすれば完璧ですが、費用はオーナーさんに相談してからですな。
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