レプソルカラーのCBR1000RR(SC59)のフォークオイルが漏れてるのでオーバーホール。
倒立フォークは1人で作業するとなるとトップキャップ外すのに特殊工具か室伏広治レベルの腕力いずれかを要求されるのですが、俗にいうビックピストンフォーク(BPFとか呼ばれますけど)の倒立フォークの場合、従来の倒立と構造が異なるので、スプリングを縮める工具はいりません。
その代わり、別の工具が要りますな。
先週、車検ついでにTL1000のフォークをオーバーホールしましたが、そっちは従来の倒立フォーク。
このカラーを縮めないとトップキャップのロックナットが出てこないので、まぁ自分はこういう特殊工具使います。
しかしBPFはちょっと別の工具がいるんですな。
まず一つ目。
フォークのキャップ開ける工具です。
対辺45㎜の8角なんで、まぁ大きいモンキーレンチなんかでも代用は出来そうですが。
で、このキャップ開けると…
こんな感じ。奥の12ポイントのソケットみたいなのがロッドケースガイド。
これを緩めないとロッドが抜けてこない。
これはカワサキの純正特殊工具ですが、まぁホンダでもスズキでもショーワの43㎜サスペンションなら同じなので互換ありです。
確か15000円くらいしました。
ちなみに安いのだとアルミで5000円くらいで売ってますが、このロッドガイド自体がそこそこのトルクで締まってるので、アルミでメガネやレンチかけて回そうとすると1~2回で変形して使えなくなります。
これみたいに1/2インチの差し込み付きのタイプならトルクレンチも使えるので、特殊工具はケチらない方が吉です。
シール嵌める時は養生しとくと安心。
自分は見習いの頃、初めて親方にフォークオーバーホール教えてもらった時に「そのビニールなんです?」と聞いたら「これ付けないと子供出来ちゃうからな」と教えられました…
まぁ、子供は出来ませんがシールを傷めてしまう危険があるので養生します。
なんか最近やたらフォークのオーバーホール多いんですよ。
このCBRもそうだしTLもそうですし、次はZ900RSの倒立フォークも漏れてて預かってるので。
バイクの故障は感染しないはずなんですが、同じ作業が重なることは結構あります。
なんででしょうね?
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