ショップにも色々ありますな

日々の出来事

当店開店以来、最重量の車両が車検で入庫しました。以前に長期預かりしてたカバルケードよりも重いかもしれないハーレーのFLHRロードキングです。

一応、物理的には軽トラに積んで車検に行くことも可能ではあるのですが後ろのフラップは閉まらないギリギリになる上に、そもそも軽トラの最大積載が350㎏なので過積載になるのもあり、仮ナンバー取得で自走にて車検行ってきました。

カブからローキンまで何でも手を付けるとはいえハーレー専門店ほどのノウハウは無いので対応できない作業もあったりしますが。

遅れてる仕事を少しでも減らそうと五月連休を返上してたわけですが、逆に周りのショップが休んでる期間だったのもあり電話が殺到してしまい連休期間中だけでタイヤ交換6台くらい入り、飛び込みの初回さんのオイル交換も4件ほど受けてたりして作業が全然進まないどころか逆に台数増えてたりします。


そんな中、先日ちょっと不思議なお客さんが来ました。
外装割れてて見た目ちょっと古めの2サイクルのJOGのタイヤ交換を引き受けたんですが、セルでエンジンがかからない。まぁ原付はよくある話ですな、キックで稼動できるんで問題ないと交換しない人も多いですし。

で、タイヤ交換中にナンバー見たら自賠責のステッカーを貼ってない。
たまに自賠入ってるけどステッカー貼らない人はいたりするので、車両お返しの時に「自賠のステッカー貼ってないですけど入ってます?」と聞いたら「わからない」と。バイク乗るの初めてだそうで、そのへんはよくわかってないのだそう。

個人売買で買った人だと最近はよくあるというか無保険で乗ってる人とか当店でも何人か見かけましたが、基本的に無保険は一発免停です。
ただ、お客さんは「ショップで購入した」という話なので「じゃあ自賠は入ってるはずだし証券無いなら一度確認した方がよいのでは?」とお話しして、電話で確認してもらったらショップからは「自賠は入れてない」との返答だそうで、さらにお客さんは自賠責の説明も受けてないとのこと。

昔と違い、最近はバイク屋にも色々な業態があります。
メーカー直営のディーラーから代理店看板掲げたロードサイド店からウチみたいに整備士が個人でやってる修理屋なんかは昔からありましたが、それに加えて最近はネットで車両の売買をして店舗は構えず倉庫だけというスタイルや、自宅ガレージ改装して土日だけ副業で営業してるけど無資格で認証工場でもないみたいなスタイルから、完全に現状販売で未整備ジャンク屋さんみたいなショップまで様々です。

買って間もなくバッテリー上がってるとかタイヤの溝がないとか、他にも車両の状態がちょっとアレな感じだったので「現状販売で購入したんです?」と聞いたら、一応は納車整備費用で3万円支払ってるとのこと。
原付の納車整備で3万てことはウチより高いので消耗品やタイヤくらいは替えてあげれば?とも思いましたが、整備前の状態を知らないので本当のジャンクから3万円でここまで起こしたのかもしれない。
とはいえ自賠責を勧めてないってことは、そもそも保険の資格が無いショップなのかな?
それならそれで、お客さんに他で自賠責入って来てもらって確認してから車両引き渡さないと納車できなくない?なんて疑問もありつつ、ちょうど翌日に同じ地域から来た常連さんが来たのでショップの名前を出して「知ってますか?」と聞いたら「あぁ、一度覗いたことあるけど現状販売屋さんというかジャンクスクーター屋さんだよね。値段はめっちゃ安いけど。」との事なんで、バイク初心者が行くのはハードル高いですな。

まぁ当店もバイク屋を名乗ってはいますが、販売車両が3台しかなく修理預かりが10台以上ある時点でバイク屋というより修理屋さんなんですが、バイクショップをキチンとサマになる形でやろうとすると結構色々な資格や条件を求めらますしね。

2級整備士資格は当然持ってないと整備主任者にはなれませんし、整備主任者になれないと認証工場は取得できないので分解整備を事業としてできない。認証工場の条件満たすだけのスペースや道具を確保しなきゃいけない。
保険を取り扱うには募集人資格を取らなければだめだし、中古車を扱うなら古物商の届出もいるし、認証工場で車検通すなら分解整備記録簿は一定期間保管義務がある。

でも、実際には認証工場取ってなくても車検業務受けてるショップはありますし、コンビニで自賠入れるのもバイト君たちが資格持ってるとは思えないので厳密には怪しいんですが、世間的に黙認されてる風潮はありますしね。一応はマルチコピー機を介してで代理店と契約してる形式だからOKなんだろうか?みたいな。

でも、タイヤがツルツルでバッテリーも寿命で保険も入ってないバイクを納車するなら納車整備費用3万円は受け取らずに現状渡しで自賠は自分で加入してくれと説明した方がクレームにならない気もするんですけどね。
整備費用受け取っちゃったら「現状渡しです」は通用しないだろうというのが、20年以上この業界いる自分の見解なんですが、最近は変わってきてるんですかね?

「現状販売」の意味をキチンと理解してないユーザーさんも近年は増えてるのがトラブルの一因なのもあるとは思いますが。

本当の現状販売はホントにノータッチなので、極端な話タイヤの空気すら入れずに渡されても文句言えません。
ヤフオクとかで買い物する際はくれぐれも気を付けましょう。

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