先週は何故か店にお土産が届くことが多かったです。
他店購入の車両の不具合保証修理を当店で整備したら、お客さんからお土産頂きまして。
その前日には広島に行った同業者から郵便でもみじ饅頭が届きました。
先日、ちょっとやらかしました。
店の裏に廃油を入れとくドラム缶を設置してるんですが、自分の脳内ではまだ3分の2くらいだろうと思ってたんです。
そして、その日もCBR400Fのエンジンオイルを交換して店の裏に行き、ドラムに廃油バットのオイルを流して、すぐ作業に戻りましてね。
作業終えて一服して、店の裏にダンボール捨てに行ったら、店の裏のドラム缶から廃油が溢れ出てて、店裏の駐車場に少し流れ出てました…
幸い、当店が借りてるスペースに少し流れ出ただけで、他の契約者さんの車のタイヤが汚れたとかはないのですが、大慌てで洗剤を持ってきて掃除。
オープン時に使ったっきり店の裏に放置されてたデッキブラシの存在を思い出し洗車場のホースで流しながらデッキブラシで泡立てて駐車場を洗い流しました。
確かにオイル交換も最近多かったかも。
その昔、働いてた店で廃油の量を計ろうとキャブに使うフロートバルブを浮き代わりにしてオイルゲージを作ろうとしたんですが、いつの間にかフロートが脱落してて役に立たなかったなー。片手間じゃなくもっと真面目につくるべきでしたが。
何か対策を考えよう。
最近…というか、最近に限らずオープンからずっとある傾向なのですが、問い合わせいただく内容の中で「他店購入だけど修理できますか?」「個人売買で買ったんだけど診てもらえるか?」という問い合わせが多いです。
自分かれこれ二輪業界に25年くらいいるので色々なショップで働いてた経験もあり、ディーラーから街の修理屋から中古車専門店とかでも勤務してたし、自分の店の顧客の車両しか請けないショップでも個人売買で買った車両の整備を断るショップでも働いてたので、言い分は理解できるんです。
要するに店のポリシーとか、カッコよく言えば経営理念に基づいて決めてるルールなんですな。
旅館なんかでも「予約は2名から承ります」とか、飲食店でもドレスコードがある店とか「当店は禁煙です」とか、その店が独自に「こういう商売をしたい」という理念に基づいて顧客を選んでるわけです。
自分もそういうショップに在籍してた頃は、店の方針に基づいて店が求める整備職の形に合わせて要求された仕事をやってました。
「いくら時間かけてもいいから100%クオリティでやれ」というショップでは、そこを目指してました。
時間と経費は結構かかってたので、お店が儲かってた感じはしませんでしたし、今はもうそこの店も閉めちゃってますけど。
「とりあえず数こなせ」と言われれば、台数増やせるような仕事の方法を採用してました。
一台に使える時間は限られてるので常に焦ってましたし、時間に追われてつまんない見落としも増えましたし「やっぱやっときゃよかった。気にはなってたんだよ」なんて事も何度かありましたし。精神衛生的には常にモヤモヤしてましたけど。
でもホンダドリームとかで「自分はカワサキ車しか触りたくないんだ!」とか自分の考えを主張してもクビですし「最高の部品で最高品質を目指す」と言っても、お金払うのお客さんですし、お給料貰ってる以上はやりたくても出来ない事も当然あるわけです。
この前、当店にタイヤ交換に来たSR400のお客さんはYSPに遠回しに断られたそうです。
明確に断りはしないけど「自店のお客さんで一杯だから時間はかかる」という言い方だったようですが。
ヤマハの代理店で働くメカで、あんな特に激しいカスタムも無いノーマルのSRを嫌いな人はいないはずなんで、やれるならやりたいけど、やれない事情もあるんでしょう。
随分前にカブ110で来たお客さんはホンダドリームでウインカーバルブの交換を断られたと。
ディーラー系だと、ショップ自体の意向とは別にホンダやヤマハから指導される内容もあって「やりたくてもできない」なんて事情もあるので、一概にショップさんを責めるのも違うんですが。
ホンダドリームは自店販売車両は全てデータ持ってて、それ故にアフターまでキッチリ管理して責任取ります、のスタイルなので、責任取れない車両の仕事は請けられないという方針なんだと思います。
以前にいたショップでも、付き合いのあるカワサキ代理店さんがいたんですが、プラザカワサキ化するにあたり、カワサキ側から業販の禁止などを規約に入れられたそうで「申し訳ないけど今後は車両業販できなくなる」みたいな事を言われた事もありますし。
自分で独立して店始める時に、一応の方針は決めたんです。自分の貯金と借金でやる店なら好きに決められますしね。
「やれそうな仕事はやる。出来なかったらゴメンナサイ」
「決して他より安くなくても、満足してもらえる車両と整備」
みたいな。
今のとこ、自分で決めた方針は守れてる気はします。
店始めて1年2ヶ月。断った車両は1台だけです。
なんか中国製のホンダコピー車両みたいな250㏄で、さすがに部品どこで手に入れるかわかんないしアフターケアできる自信もなかったんで「ごめんなさい」と。そもそも自分、車名すらわかんなかった(笑)
販売したバイクもグーバイクとか見れば当店より安くて年式新しい車体とかいくらでもありましたけど、やっぱり店頭展示前に事前に整備すると加修費用もかかるので、あんな安く出せないなーという所で、逆に整備はキッチリ済んでます…という点で勝負するしかないかなーと。
修理依頼が混んでて時間待たせちゃってるのは課題なのですが、これを改善しようとすると仕事を選別して断る事になり、結果として「原チャリのタイヤ交換とかウインカー球切れとか安い仕事やってる暇ないよ」みたいな結末になるので、個人的にあまり好きではない類のショップになってしまう。
雇われで整備士やってた頃に「それどうなのかなー?」と感じてた部分を全部排除したら「他店購入でもパーツ持ち込みでも引き受けて、欲しいバイクは予算伝えれば探してきてくれて、修理は混んでるからちょっと時間かかるけど適法車両ならできそうなことはやってくれる店」という、敷居も無ければ節操も無い御用聞きみたいなバイク屋になりましたが。
「忙しいなら人雇えば?」も言われるんですが、人を雇うとその従業員の生活も責任かかってくるので、自分の良いと思うスタイルとマインドで店を運営し続けるのが難しくなりそうですし。
正直、車検行く時とか車両の配送に行くときの店番が欲しい時はあったりするんですが(笑)
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